家を建てる前に理解した方が良い事
家づくりを始めていく中で、みなさん頭の中では理想が膨らみそれを住宅会社に要望を出していくことになるんだと思います。
ただ、その要望によって本来の家づくりの軸がぶれてしまうこともある。
なので、それを崩しかねない要望はお受けしない事にしています。
これはすごく重要な事でもあり自分自身大事な事だと思っています。
自分の中で考えた結果、提案したことには責任はとれますがそうでない場合は責任が取れなくなってしまうからですね。
一つ変えてしまうとすべての事を修正する必要が出てくる。
そうなった場合、どこかでバランスが悪くなり、総合的に良くない家になってしまうってことですね。
すべて含めて家は総合力で決まり、住み心地にも大きくかかわる。
例えば窓の大きさ一つでも断熱性が落ちたり、内装材一つでも大きく変わる。
間取次第でも大きく変わると言えます。
それは、生活動線はもちろんですが、間取りでエネルギー消費量も変わってしまう。
間違えれば住みにくいし光熱費もものすごい高い家になってしまう可能性だってある。
それを、要望があったからってことで何でも取り入れてしまうとどうなるか?
もちろんそこに住むお客様なわけで、建てる工務店からすればなんの被害もありません。
なので、そう簡単に家の事を理解するのは不可能な事ですし、イメージだけで要望を出すのは危険だと思っていたほうが良いでしょう。
その要望を全て聞き入れてその通り作る会社もあると思いますが、そういう場合将来の事は責任を取ってくれなくなる。
つまり、「言うこと聞くけど後は知らないよ。」
って状態になる可能性が大ですね。
「お客様が言われたことですから」この一言で逃げられますからね。
そうならないように、その会社の考え方をしっかり理解する。
これこそが家を建てる前に絶対にしなければいけない事。
それを理解したうえで仕事の依頼はしたほうがお互いに良い家づくりが進められるのではないかと思います。