国産材
「国産材しか使いません」
最近よく聞くようになりました。
「国産材」って言葉が使いたいだけでイメージだけでの言葉ですね。
ネームバリューで売りたいんだと思います。
ただ、木の家を建てる目的としてお客様が何を求めるのかによって木は選ぶべきですね。
産地を言うのであれば木は温暖な気候で育った場合、育ちが早くなる。
なので内装材としてもすぐに使えるようになる。
でも早く育つ木は木目がつまっていません。
なので、調質とかを求めるのであれば寒い地域で育った木の方が良いわけです。
その方が目がつまっていますからね。
産地でモノを売るっておかしな話だと思います。
木は乾燥方法や加工方法でも大きく変わってしまいます。
どれだけ高級なトリュフを使ったフランス料理でも素人が作る料理より一流シェフが作るフランス料理の方が味は格段にうまく仕上がりますからね!
木は機械に入れて高温で乾燥させるとその中に入っている細胞なんかも死滅します。
なので、じっくりと天然乾燥させないと木の調質効果や抗菌なども効果は期待できなくなる。
なのでどれだけ産地で名前を売っても加工方法や乾燥方法や作る人によっては全く違う目的のものになってしまいます。
もしお客様が木の家で深呼吸したいとか健康に暮らしたいとかであればフォレストバンク製のもみの木を使った家づくりがいいですね。