国産材って実際どうなの?
「うちは国産材なので気候風土に合った家づくりなんですよ」
よく聞く言葉ですね。
国産材って何がいいのか?
これは聞いておいた方がいいでしょう。
気候風土っていいますが近畿地方で育った木は温暖な気候で育っているので育ちが早いわけです。
育ちが早いと木の目が詰まっていない木になります。
すぐに売れるぐらいまで育つんですね。
なので沢山植林して30年から50年程で伐採された木がほとんどという事。
「国産材ですよ」名前を付ければ響きがいいですが、イメージでしかありません。
大事なのは、どのようにして製品化されているのか?
作業工程。これが大事。
今は住宅会社などで、その木がどのように育ったか?工場などを見学させてもらえる事もありますので参加して見せてもらう事を是非おすすめします。
そこでの作業工程で木を機械の箱に入れて乾燥させている場合、木の細胞は失われている。そう思っていた方がいいでしょう。
機械乾燥ってやつですね!
機械で強制的に乾燥させた場合、木の持つ特性が失われてしまうわけですね。
なので「国産材だから良い」そういうわけではありません。
機械で乾燥させた木を内装材で使う場合、調湿したり消臭したりしないんですね。
じゃあ木を使う意味はなくなるわけですね。
もみの木の場合は「自然乾燥」になります。なので調質したり消臭したりします。
室内干しでも洗濯物が乾いたり梅雨時期でも湿気がないサラサラな室内環境になります。
自分の家ではペットが沢山いますが、ペット臭はありませんからね。
見た目と雰囲気だけ「木」を楽しみたいのであればそれでも問題はないでしょうけど、何で国産材なのか?何がどういいのか?
突き詰めることで本当の事が分かるでしょうね。
産地ではなく作業工程で木の特性は大きく変わるという事ですね。