断熱性能では分からない事
断熱性能は数字で表されることが一般的になっています。
ですので、家の性能を皆さんも数字で比べる事になる事が多いと思いますが、実はいくら数字が良くても床が冷たいと快適ではないでしょう。
なぜかと言えば同じ温度の室内の中でも触った時に冷たく感じたりあったかく感じたり素材によっては様々だからです。
床は体の中でも常に触れている部分になります。
その床が冷たいとそこにいて暖かく感じる事はないでしょう。
ですので、床が冷たいかそうでないかは大事なことで、それは断熱性能では変えられない事実であります。
同じ室内温度の中で鉄パイプと布を触れば冷たさは圧倒的に鉄パイプが冷たく感じる。
ただこれって両方とも同じ室内温度の中にある場合、表面温度はほとんど変わらないんです。
じゃあなんで鉄の方が冷たく感じるのか?
理由は、鉄の方が熱伝導率が良いため、触った瞬間に体温が鉄に奪われるため、人間の脳が瞬時に「冷たい」と言った信号を送っているんですね。
逆に布を触っても冷たく感じにくいのは体温が奪われにくいからになります。
同じ床でもその素材次第では断熱性能に関係なく寒い家になりえます。
家は断熱性能や数字では分かりません。実際に並べて歩いてみると分かります。