木の家の選び方(板目か柾目)
さて、今日は木の家の選び方のなかでも大事な「板目か柾目」についてお話しできればと思います。
木には主に二種類材の取り方があり、それが「板目」と「柾目」です。
この二種類の板の取り方で効能までも大きく影響しますから、こちらも展示場でよく見て見逃さないようにしておきましょう。
板目柾目について・動画→板目柾目
まずは「板目」です。
板目とは一般的によく使われている材の取り方で、タケノコのような模様をしているものです。
日本で出回っている9割以上の木の内装材がこれでしょう。
主に酒樽や風呂桶などと言った部分に多く使われています。
ですので水を通しにくい材になりますね。
次に「柾目」です。
柾目はまっすぐに並行して木目が入っているものです。
もみの木ハウスの床材はこの材になります。普段なかなか柾目材を見る事は少ないと思います。
ご飯のお櫃やすし桶など、湿気を吸ったり吐いたりしてくれる物によく使われています。
水分を調整してくれる材になりますね。
なので内装材に使用するのであれば、この柾目を使用するほうがいいでしょう。
室内の湿気を吸ったり吐いたり調整してくれるわけですからね。
さて、ではなぜ板目材の方が出回っていて良く使われているのか?
これには理由があります。
それは、日本で出回っている木は植林が多く、樹齢で言うと50年ぐらいのものが多くなっています。
ですので、柾目材を取ろうとしても木が小さすぎるため取れないんですね。
なので板目材が多くなっています。
もみの木ハウスのもみの木は、江戸時代に芽を出したものが多くなっていますから、その差は歴然です。
さて、板目か柾目かで結局どんな違いが出るか?なのですが、先ほども書いた通り板目は湿気を吸ったり吐いたりはほとんどしません。
なので、内装材に使う目的としては、あまり適していないということなんですね。
見た目だけ「木」で良いという方にはそれでもいいのかもしれません。
でも、知らないで建てられる方は知っておいた方が後々後悔はしないかと思います。
その木は板目ですか?柾目ですか?そこはしっかり見ておきましょう。