物語は真実が面白い
家づくりを考えてまず初めに住宅会社を探すことになる。
そして探すにはまず、お客様のイメージってことで選ぶことになるのがほとんどだと思います。
ほとんどのお客様が家づくりなんて初めてで、知識もない事のほうが多い。
なので住宅雑誌やSNSまたインターネットなどで、どれが理想の家か?となるのだと思います。
ほとんどの住宅会社も、そのようなお客様に合わせた家を建てているのは現実で、それを求めるお客様がほとんどです。
でもよく考えていただきたいのは、家づくりって建てたらそこに住まないといけないわけです。
建って終わりではなく、ずっとそこに住んで生活することになる。
そんな重要な事を、お客様のイメージに合わせた家って事で建てるとどうなるのか?
おそらく、お客様より住宅会社のほうが建築については知識があるわけで、そこを上辺だけなぞったお客様の理想を、そのまま取り込んだ家が果たして住みやすいとなるのでしょうか?
そこはプロとして正してあげないといけないし、そもそもその会社の理想の家に合わないお客様は取り入れるべきではないと自分は思います。
そのまま会社が考える(理想)でははい家を建てて、そのお客様が幸せに暮らせることはまずないという事。
そんな事をして何が楽しいんでしょう。
自分にはよくわかりません。
自分の考えというか、感じている事になってしまいますが、良い物にはストーリーがあるはずです。
「木の家」だったり「性能」の家だったりなんでもそう。
そのストーリーがフィクションであってはいけないという事。
お客様が住む家はノンフィクションでなければいけないのに、ストーリーが嘘だったり作り上げられたもの(お客様に受ける家が目的)では絶対にいけないという事です。
これは、間違ってしまうと住みだしてから後悔することですから、絶対に抑えておいたほうが良いでしょう。
ドラマでもすごくロマンチックで感動的な演出のドラマでも、嘘の物語なら頑張って作ろうと思えばプロなら作れると思う。
でも、僕はどちらかというと、ドキュメンタリーとかの方が好きで、ストーリーが偽臭いと感じた時にはチャンネルを変えます。
なぜかというと、そこに価値を感じないからです。
もちろんフィクションと言っても、演じる役者さんや物語を作る人の才能はすごいと思います!!
見て感動するし、もちろん涙を流して画面を見る事だってあります。
ただ、人が生きていく中で必要なのは、嘘の情報とかではなく、真実。つまり、実体験こそが、もっとも役立つ情報と考えています。
これは、家でも同じだと思っていて、お客様くらすれば、真実。つまり住み心地を知る事が、最も必要になってきます。
万人受けする家を作る事は出来ますが、そこに価値は感じないし、楽しくはありません。
だから、ドラマなんかでも、本当の事を伝えたりしているストーリーに価値を感じます。
家も同じようなもので、その会社が進めている家のストーリーの中身はノンフィクションかフィクションか?
それを見極める事で生涯後悔しないし価値が落ちない家の近道だと個人的には思います。
家を選ぶ時に、一番簡単な判断方法があります。
それは、その話を聞いている人が実際に経験した事か?というよりも実際にそこに住んでいるのか?
ってことです。
住んでいない場合は、ほとんどが想像だけで話をしている事だと思います。
そこに価値を感じるとは自分なら思わないですね。