スーパーの裏側5
時間はもう午前2時過ぎ「もういないだろ。一回行ってみよう。お前も行くぞ!」
友達に手を引かれもう一度あの公園に入ります。
友達彼女は公園の見える車ので待ってる陰で待ってもらう事にことに。
公園に入る階段をゆっくり上がります。テク・・・・テク…テク
3段のぼり友達が先に上がります。
すると友達が「おいっまだいるぞ!なんか増えてないか?」
そこにいたのは先ほどの白い和装の女性ではなくタキシードを着た男性と白いワンピースを着た女性が二人。
手を取り合いダンスをしています。
しかもすごいスピードでくるくる回ったりしているのです。
するとまたあの笑い声が。
「フフフっ」
「フフフっ」
もう怖いを通り越してそこから目が離せない。
「フフフっ」
「フフフっ」
草むらの両サイドに立っている木が二本。
その陰から赤いスカートをはいた女の子でしょうか。
二本の木を行ったり来たり。
ワープしています。
木の陰からこっちを覗き込んでいます。
その中央付近でさっきのタキシードの男性とワンピースの女性がダンスしている。
すると友達が大声で「おい! 俺たちに何か言いたいのか? 俺たちが何したっていうんだよ!」
やめろ!怒らせたらとんでもないことになるぞ。
「ここまではっきり見えてるんやから確認しないと気が済まんやろ!」
すると友達が草むらの方に歩いていきます。
止めないと、とんでもないことになると思った僕は、必死で友達の手を引きます。
「あかん!行ったらあかん!」
友達はとりつかれたようにすごい力で僕の手を引き離します。
すると草むらをかき分けて、どんどん前に突き進むわけです。
その時でした。
公園の外で様子を見ていた彼女が泣きながら叫んだのです!
「あかん!」
突き飛ばされた僕が顔を上げると、友達はもう草むらの中まで入っています。
男性と女性に「俺たちが何したっていうんだよ!何とか言えよ!」
その瞬間でした。
また最初の和装の女性にパッと切り替わったのです。
そして友達の頭上の上に3mほどの巨大な男性の顔が現れたのです。
必死で友達に声を掛けますが聞こえていません。
巨大な顔だけの男性は青白い感じで目を見開き口をパクパクさせながら。
友達に向かって何かを訴えているようにも見えます。
危ない!
と思った僕は友達のもとに走って行き、必死に連れ戻そうとしたわけです。
無理やり手を引き公園のベンチのほうまで引きずってきます。
友達は何かにとりつかれたような目つきになり。
公園から出ようとしません。
「何かを伝えたいんだよ」
この言葉を何度も何度も言っているわけです。
そうこうしているうちに日が昇り始めました。
すると、だんだんとその和装の女性の姿は消えてなくなっていきました。
何だったんだろうと話しながら友達の家に戻ることにしたのです。
そこで友達のお母さんにそのことを話しました。
するとお母さんが、「あんた達見たんやね。知らんかったん?」
どうやら友達のお母さんは何かを知っている様子で話始めました。
つづく