結論を仰ぐ
「お客様に決めていただかないと工事を進めることができません。」
家を建てる際によくあるパターンですね。
この言葉が出た場合、先は大変苦労することになります。
素人のお客様が指示しないといい家が建たないという事なのか?
おかしな話ですね。
家づくりに関しては、住宅会社のほうが知識はあるはず。
なのに、お客様に指示を仰ぐ。
こうなれば毎週末が打ち合わせの連続です。
これは、自分が言ったことに対して「責任を取りたくない」という事でしょう。
何のために家づくりをしてるのか?すら疑問に思いますね。
住宅会社が「家」に対してしっかり考えているのであれば、お客様に指示を仰ぐなんてことにはなりませんし、譲れない部分が出てきて当然と言えます。
これは何も「言うことを聞いてくれない」というわけではなく、正直にお客さんと向き合っているからこそ聞けること聞けない事が出てくるということですね。
つまり、嘘で塗り固められたことが嫌いで正直に家づくりをしているだけのことという事なんです。
なので、お客さんが言ったことに対しておかしければ「おかしい」と言って当然ですし、「こうなるからこれはダメですよ。」と説明して結論を出してあげるというのも住宅会社の仕事だと自分は思っています。
でも、今の時代になっても正直に生きると批判されることが多いのがこの世の中になります。
大体の人が、結論を出すのを避け、いかにして嫌われずにお客様に結論を仰げるか?
おかしな世の中ですが、大体そうなっています。
自分なら、お客さんに結論を仰ぐことはしません。
なぜかというと、家は建築中より、住みだしてからの未来のほうが果てしなく永いからになります。
家族にとって家とは、安心して暮らせる場所でなければいけません。
そう考えた時に、災害で家が倒れてしまった!
とでもなったら「お客さんが言った通りに作りました。」
なんて言えませんからね。汗
なので、お客様に結論を仰ぎません。
そこは、住宅会社が決めてあげないといけない大切なことですからね。
「細かい打ち合わせをしない」ってのは、こちらで答えがあるから言えることになります。
「言うこと聞いてくれない」ってそんなこと言っているわけではなくて、「信頼してくれて大丈夫ですよ」って言っているだけの話です。