柾目と板目
木には柾目と板目があります。
板目は一般的に良く出回っている木になります。
板目は風呂桶などに使われる材料ですね。
つまり水を通さない。
一方で柾目ですが寿司桶などに使われています。
調湿する材料になります。
水を吸ったり吐いたりします。
さて、このことで何が分かるかと言うと、一般的によく言われている「木は調質する。」は間違いになりますね。
柾目でないと調湿しない。
日本の高温多湿な環境で使用するには柾目の方がいいでしょうね。
じゃあなぜ日本国内で使われている木材が板目ばかりなのか?
これは、日本で使われている木材の多くは戦後大量に植林されたものがほとんどというところにあります。
樹齢で言うと30年から50年の杉やヒノキが多いですね。
木が小さいので柾目が取れないというのと手に入りやすいので値段も安いですからね。
この板目の節ありを内装材で使用するとどうなるか?
調湿しないのでカビが生えますね。
例えると雨具を着た感覚ですね。服の中はベチョベチョな状態です。汗
板目は反りやすいので塗装されているものが多いでしょう。
塗装すると当然コーティングしているわけですから木の肌触りなど感じられるわけがありません。
カラーフロアーと同じ状態になりますね。
もう一つ大事な事があります。
それは、木の乾燥方法になります。
一般的に出回っている木の殆どが機械による高温乾燥。
なので木の細胞が死んでしまっています。
細胞がないとどうなるのか?
木の粘りや成分が失われます。
なので調湿しないし消臭もしないという事になります。
じゃあもみの木ハウスのもみの木はどうなのか??
自然乾燥の柾目材になります。
樹齢で言うと250年ものになりますから比べ物になりません。
自然乾燥なので細胞も残ったまま。消臭や調湿・抗菌効果・空気の浄化もしてくれる。
気持ちよく生活するにはもみの木という事になりますね。