「リフォームとリノベーション、どう違う?住まいの価値を上げる選び方」
最近のリフォームとリノベーションの違い
リノベーションの浸透
昨今のリノベ需要で「リノベーション」という言葉がここ最近すごく浸透してきましたよね。そんな中、いったい何が違うの?って思う方って結構いると思うんですよね。なので、今日はそのあたりを深堀して何がどう違うのか、含めてあれこれお話ししていこうかと思います。
リフォームとリノベーションの定義
結論として、リフォームは原点回復でリノベは付加価値(性能向上)です。どういうことかというと、リフォームは新築当初の状態に戻したり、修繕したりすることです。例えば、水廻りが古くなったら換えよう、外壁が古くなったから塗ろうとかです。
例えば、人で言うと、健康診断して健康じゃないところを病院で治すイメージです。つまり、原点に戻す治療になります。具体的には、ヘルニアになった腰を手術してなおすようなことですね。
一方リノベーションは、新築当初よりさらに快適に住まえるようになったり、光熱費が省エネになったりすることを指します。先ほどのたとえで言うと、手術だけではなく、ヘルニアの人ならばさらに筋トレをし、腰回りの筋力をつけて、病気になりにくい体にグレードアップするようなものです。
リノベのメリット
筋力をつけることで、腰回りも丈夫になり、ヘルニアになりにくい体を作ることができます。これが、リノベですね。家の性能を上げて、光熱費が安くついたり、夏でもちょっとのエアコンで涼しかったりします。光熱費が安いのでお財布にも優しいし、今までの生活より快適に暮らせます。特にお年寄りにはぜひリフォームというよりはリノベをお勧めしますね。
気候変動とリノベの必要性
なぜかと言えば、昨今の異常な気象変動が影響しています。真夏は40度近くになる日もあるし、冬になると廊下に出たら寒い。そして、ヒートショックによる死亡が特にお年寄りに関して増え続けているからです。
とはいえ、「うちは予算もある・・・ねぇ・・。」って声が聞こえてきそうですが、問題は住みだした後、リフォームで原状回復したけど、光熱費は前と変わらない・・・。夏は暑いし冬は寒い・・。長く住まずに数年で売るというのが目的の方であれば、そういったリノベでなくリフォームでもそれはそれでありなのかもしれません。ただそんな方なかなかいませんよね・・。
住宅性能の重要性
ただ、性能が低い家は夏は暑く冬は寒い。健康に良くないのは勿論です。性能は家の寿命に比例します。大事なのは健康な体に保ちやすい持久力が重要です。だから、人もスポーツをしたり筋肉やスタミナをつけて健康を維持しやすくしますよね。家も同じことが言えます。
性能が良くない家は断熱性能も良くない。ということはそこで温度差が生まれ、結露につながったり、光熱費も高くつく分、機械設備もフル稼働し、壊れる頻度も相当早まるかもしれません。
そうならないためにも、リフォームとリノベの違いを知っていただき、ご判断ください。さらに言えば、以前お話ししたかもしれませんが、湿気問題などには内装材が大きく関係しています。湿気を調湿してくれない内装材だと、ますます家の劣化は早まるでしょう。
最後に
そうならないためにも、表層的なリフォームではなく、リノベーションでその家の性能自体を上げましょう。