【家事が楽になる間取り選び】の落とし穴!湿気対策を無視すると家が危険に?」
家事が楽になる間取りが増えてきて、悩んでしまう…雑誌やインスタを見るといろんな間取りが紹介されていて、どれを参考にすればいいかわからなくなる方も多いでしょう。
【① 家事楽動線の間取りのトレンド】
毎日の家事はできるだけ楽にこなしたい…そんな思いから、最近よく目にするのが「室内干し→家事楽動線」の間取りです。洗濯して、室内で干して、ファミリークローゼットにそのまま収納する、という流れ。
でも、この間取り、よく考えずに取り入れると湿気で結露が起こり、最悪の場合、壁内に湿気が溜まり構造材を腐食。最悪の場合、倒壊のリスクさえあるんです。なぜこんなに室内干しが流行っているかというと、
以前は二階のバルコニーで干すのが主流だったけど、
二階まで持っていくのが面倒ってことで部屋干したいというニーズが増えたからなんです。
雑誌などでもよく取り上げられるので、皆さんも一度は見かけたことがあるでしょう。
でも、実際に室内で洗濯物が乾くのかをしっかり考えないと、洗濯物が乾かなかったり、湿気の影響で収納や衣類にカビが発生することも。
ここで重要なのは、「本当に洗濯物が室内で乾くのか?」と「湿気が溜まってカビにならないか?」という点です。動線が短くなったけど一番肝心な洗濯が乾かないと全く意味がありません。
【② 換気設備だけでは不十分?】
「いや、換気設備で湿気は調節できるんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。でも、クローゼットって服が密集しているじゃないですか?そんな中まで換気で湿気をコントロールできるかというと、なかなか難しいんです。
そこで注目したいのが内装材です。私がおすすめするのは「もみの木」。室内干しで一時的に湿度が上がっても、もみの木が湿度を調節してくれるので、湿気が溜まらず、クローゼットの中までしっかりケアしてくれます。カビの心配もほぼなくなります。
一般的な家ではビニールクロスが使われていますが、これは湿度が発生するとコントロールが難しいです。例えるなら、サウナスーツを着て家の中で過ごすと汗でベタベタになるけど、通気性の良い綿の服なら湿気がこもらず快適に過ごせる…そんな違いが内装材にもあるんです。
サウナスーツのような内装材は湿気が家の中に溜まり、それがカビや構造の腐食を引き起こす可能性があるんです。
【まとめ】
つまり、換気設備だけに頼るのではなく、内装材もしっかり考慮して間取りを決めることが重要です。「洗濯→室内干し→家事楽動線」という便利な間取りは確かに魅力的ですが、湿気対策を怠ると家の寿命にも影響を及ぼしかねません。
このあたりは工務店さんにも確認してみるといいでしょう。水分の問題まで考慮して間取りを設計しているはずです。何も考えずに間取りを決めると、思わぬトラブルが発生するかもしれませんので、慎重に考えてみてください。