新築の匂いに隠された真実とは 壁紙は考えて選ぶべき理由
「新築のニオイは良い香り」とよく聞きはしますが実はあの香りが化学物質の香りという事はご存じでしょうか?
主に壁紙(ビニールクロス)などから揮発される化学物質が温度と共に揮発してあの匂いが発生するんです。
ですので、あまり人には良い物ではないと思ったほうが良いでしょう。
今や新築の住宅の9割以上に使われている壁紙がビニールクロスですが、このようなことを知る人はあまりいないかもしれません。
さて、なぜそのような化学物質が入っているのか?というと、
ビニールクロスにはプラスティックを柔らかくする可塑剤が入っているそうです。
可塑剤とは、固いプラスティックを紙のように柔らかくする効果があり、施工性をよくします。
その可塑剤には様々な化学物質が入っていて、その物質が約10年は揮発すると言われています。
それが10年間家の中に揮発され続けます。
また、
ビニールクロスには調湿性能がないため、カビ防止のためにも化学物質が使われています。
その化学物質も同時に揮発され家の空気は汚されることになる。
それらは10年揮発され続けます。
それなら10年経てば化学物質は出なく空気が汚れないと思われるでしょう?
化学物質が揮発し、ぬけてしまうと防カビの性能はなくなり、
その後は、カビに悩まされることになります。
そしてその後はカビに悩まされ、カビの胞子が大量に室内に放出される!
これが2つ目の空気を汚す原因になり、さらに空気を汚していくことになります。
つまり、ビニールクロスは10年の消耗品と言えるでしょう。
10年経ってカビに悩まされたり、はがれてきたりしてきます。
そして大体のご家庭では張り替えるリフォームをするわけですが、その後はまた、化学物質が揮発されます。
結局ずっと家の空気環境が悪い事になってしまい、負のスパイラルに陥ってしまう事になる。
これが隙間だらけの家だったらまだ良いでしょう。
昔の家のように隙間が多かったらですね。
ただ、今や高気密な家の時代。
家の隙間はどんどん小さくなりそんな箱の中で暮らすのに、そのような化学物質が使われている箱で暮らすと考えると自分は恐ろしくて住まえません。
そうそう。
僕が家を建てた時。築半年のころにこのことを知り、リフォームをしました。
貼られたビニールクロスはすべてはがしてオガファーザーともみの木に張り替えることになります。
建てて間もないからこそ、新築のニオイは強烈です。
一度立ち止まり、よく考えると分かる事ではあるのですが、
普通は分かりません。
換気するから大丈夫でしょう?
そう思われる方も多いでしょう。
ただ、換気だけでは家の空気はよくならず、やはり内装材を変える必要があります。
今日本では24時間換気と言った方法で、2時間に一回部屋の空気を入れ替えるという方法が主流です。
これらは、2時間に一回「ガラッ」と入れ替わるのではなく、徐々に入れ合わるという事。
という事は、その間もビニールクロスなどからは化学物質が揮発され続け、それを小さい子供などがずっと吸いこんでいます。
それを考えると恐ろしいと自分の場合は思いました。
家の内装材で子供や家族が健康に暮らせるかどうかは変わります。
「新築のニオイ」実は知られていない恐ろしい真実です。